2025年1月3日から7日にかけて、土壁塗装を専門とする日本人アーティスト・小角直樹(こずみ なおき)氏がヨルダンを訪問しました。2025年1月4日には、ペトラを訪れ、シファ・ズグール副特命全権代表と共にペトラ開発・観光地域庁を訪問しました。彼らは、ペトラ遺跡公園および観光担当コミッショナーであるヤザン・マハディン技師と会談し、同庁の取り組みについて説明を受けました。その後、小角氏は古代都市ペトラを見学し、ワディ・ラムへ向かった後、最終目的地である死海へと移動しました。
2025年1月7日には、シファ・ズグール副特命全権代表およびパビリオンディレクターのアフマド・ジュブラン博士と共に、クフランジャにある「ダル・ネマ」を訪問しました。この施設は、プリンセス・タグリード開発・研修研究所(PTI)が運営する施設です。訪問団は、研究所の総局長であるアガディール・ジュワイハン博士から温かく迎えられ、研究所の活動内容およびダル・ネマについて詳細な説明を受けました。また、クフランジャ出身で、ダル・ネマで働く女性が紹介されました。彼女は、学歴がない状態で研究所で働き始めたものの、研究所の支援、特にジュワイハン博士のサポートを受け、高校卒業資格を取得し、現在はアジュルーン大学で農学を学んでいるという成功ストーリーを語りました。
その後、ジュワイハン博士の案内で、小角氏一行はダル・ネマの施設を見学しました。訪問中、小角氏とその同行者は、クフランジャの女性たちと共に粘土製の「タボン」オーブンの一部を製作する作業に参加しました。訪問の最後には、クフランジャの女性たちが伝統的な方法で調理した昼食が振る舞われました。小角氏は、訪問を通じて見たすべての活動に感銘を受け、研究所が地域社会の発展のために行っている取り組みを高く評価されました。